映画『朝が来る』のあらすじ
映画『朝が来る』についてご紹介します。
作品名 | 『朝が来る』 |
公開日 | 2020年10月23日 |
監督 | 河瀬直美 |
原作 | 辻村深月 |
主要出演者 | 永作博美 井浦新 蒔田彩珠 浅田美代子 |
あらすじ・ストーリー 一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」という制度を知り、男の子を迎え入れる。それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返してほしい」という電話がかかってくる。当時14歳だったひかりとは一度だけ会っていたが、訪ねてきた若い女には、あの日のひかりの面影はなかった。
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手放した側の人生がしっかり描かれていて、すごく良かった
映画『朝が来る』の口コミ&正直レビュー
映画『朝が来る』の正直な口コミ&レビューを集めたのでご紹介します!



★★★★★5
もっとミステリー要素が入っているのかと思ったけど、ドキュメンタリー映画のような作品でした。
作品の構成として、少女の人生をかなり細かく時系列で描いてくれているのですごく良かったというか、「子供を手放した人」として悪者にしていない感じが凄く救われました。
私は児童養護施設で働いていたんですが、子供と暮らしたいのにその術がわからなかったり、そもそも周りの人に人生狂わされて立て直す方法も誰も教えてくれなくて、子供を手放すしかなくなるというケースを見てきました。
私が関わってきた保護者の方たちもこの少女のように、頑張ってきたのに報われないという苦しい思いがあったのかなと思うと、もう働いていないのですが、もっともっと寄り添ってもっともっと話を聴けていたらと少し後悔の念もありました。
この少女は浅田美代子さんみたいな存在がいてくれて本当によかったけど、そういう希望があったからまた落ちていったところを見るととても苦しかったです。



本当に胸が直に掴まれているような感じがしましたね



★★★★4
少女の相手の男の子がどういう葛藤をしたのかも、もう少し描いてほしかったです。
そうすればよく聞くような「妊娠したら捨てられた女性」という感じにならないかなと。
映画の感じはすごく最初愛情がある2人なだけに、家族の反応やその後離れる感じが見ていてつらかったですね。
そういう風になってしまう若いカップルが実際にいるのだろうと思うと、もっと支援や社会的なものが変わっていってほしいなと思う、考えさせられる作品でした。



★★★★★5
かなりネタバレですが、永作博美さんが元々少女を受け入れていたのがびっくりもしたし、とっても素敵なラストだと思いました。
家族に絶望した少女だと思いますし、その後の人生も苦しいことが多くて、もう見ていて苦しかったのですが、最後に救われたのかもしれないと、見ている私自身も救われた気持ちになりました。
映画の雰囲気として、光がうまく取り込まれている感じがしたのですが、それが「朝が来る」というタイトルを表現されているのかなと。
つらいことが多い作品ですが、どんな時も希望があるのだなと感じることができました。



本当に苦しいですが、救われることもある素敵な作品ですよね
- 5段階評価 ★5が一番多い
- 口コミ&レビューまとめ:苦しい中にも希望があった、見ていて胸が締め付けられる
- 筆者の総評:丁寧に少女の人生が描かれているのが本当によかった、ラストもすごく良い