映画『万引き家族』のあらすじ
映画『万引き家族』についてご紹介します。
第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞し、かなり話題となった作品ですね。
作品名 | 『万引き家族』 |
公開日 | 2018年6月8日 |
監督 | 是枝裕和 |
原作 | 是枝裕和 |
主要出演者 | 柴田治:リリー・フランキー 柴田信代:安藤サクラ 柴田亜紀:松岡茉優 柴田祥太:城桧吏 ゆり:佐々木みゆ 柴田初枝:樹木希林 |
あらすじ・ストーリー 父の治と息子の祥太はスーパーで万引きをした帰り、母親に部屋から閉め出された小さな女の子を見つけ、家に連れて帰る。その晩、両親の元に帰そうと向かうが、罵り合う声を聞き、連れ帰るはめに。やがて、5歳の女の子が失踪したとニュースになるが、女の子は治らと暮らすことを決意する。一家は万引きを繰り返すものの、祥太は自らの行いに疑問を抱くようになる。
MOVIE WOLKER

とっても好きな映画です!
一言で善悪を決められない感じがすごいです
映画『万引き家族』の口コミ&正直レビュー
映画『万引き家族』の正直な口コミ&レビューを集めたのでご紹介します!



★★★★★5
映画『万引き家族』は、是枝裕和監督の手によって描かれた、家族のあり方を問う深い作品です。この映画は、社会の縁辺で生きる人々の日常と、彼らが抱える複雑な感情や関係性を、繊細かつ力強いタッチで描き出しています。映画の中で、万引きを生活の一部としている家族の姿が描かれていますが、それは単なる犯罪行為の描写にとどまらず、彼らが置かれている環境や、社会的な背景、そして家族としての絆の意味を探求するものです。
映画は、表面的な幸福や社会的な成功とは異なる、家族の本質に迫る試みと言えるでしょう。家族の形は多様であり、血の繋がりだけが家族を定義するわけではないというメッセージは、多くの視聴者にとって考えさせられるテーマです。主人公たちは、社会から見放された存在かもしれませんが、彼らの間には確かな愛と絆が存在しており、それが観る者の心を打つのです。
演技に関しても、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優といった実力派俳優たちが、彼らのキャラクターに深みとリアリティを与えています。特に安藤サクラの演じる母親の役は、彼女の内面の葛藤や愛情の深さを鮮明に表現しており、観る者の記憶に強く残ります。映画のビジュアル面でも、近藤龍人の撮影が、作品の雰囲気を一層引き立てています。細野晴臣の音楽も、映画の感情的な景色を豊かにしています。
この映画は、単に家族のドラマを描くだけでなく、現代社会における貧困や孤立、そして人々が抱える内面の闘いに光を当てています。観る者にとっては、映画を通じて自身の家族観を見つめ直すきっかけにもなり得るでしょう。是枝監督の作品群の中でも、特に印象深い一作と言える『万引き家族』は、多くの人にとって心に残る映画体験となるはずです。



★★★★★5
家族という単位がまず当てはまらない人間同士が暮らしているという状況が分かった時の驚きがまずすごいです。現代の社会問題の縮図のような感じがあって、そこにも大きなショックがあります。
万引き家族には家族として血が繋がっている人間が誰もいません。別れた夫関連の娘を松岡茉優が演じていてこの子が一番おばあちゃんに近いかなという程度で後は全くの他人です。
虐待と育児放棄というテーマに年金を当てにする家族など嫌になる生活ぶりですが、実の家族のようになりたかったのではという感じも伝わってきます。
信代が仕事を失うときにバラしたら殺すと言った言葉は、凛を失いたくなかったからだろうと思っています。
最後はなぜ凛を親元に戻したか疑問ですが、日本特有の事情もありしょうがなかったかもしれません。ただ凛には自我が育っていてまだ諦めていない感じがいじらしかったです。



★★★★★5
映画『万引き家族』は2018年に公開された是枝裕和監督の作品です。シリーズ物ではありませんが、『誰も知らない』や『そして父になる』のように社会派で考えさせられる映画になっています。私はこの映画がきっかけで『誰も知らない』や『そして父になる』も見ました。
まず、最初から主人公の柴田治が長男の祥太を使って、万引きをするというのが衝撃的で、その後の治の母の初枝の年金を使って、生活をしているのも衝撃的で、フィクションでありながら、日本にまだそういう家族がいるのがリアルでした。
また、治役を演じていたリリー・フランキーさん、祥太役の城桧吏さん、初枝役の樹木希林さんなど、演技が上手な俳優が多くて、本当にそういうことがあるような感じがしました。特に樹木さんはもう亡くなっていらっしゃるので、懐かしい感じがします。



★★★★4
登場人物の会話があまりにも自然で、ふと気づけばフィクションの映画を観ているのにドキュメンタリーを見ているような感覚になっていました。
特に子供たちの演技がリアルすぎて、見ていてつらくなる場面が多くありました。
日本人の平均以上の生活を送れている人にとっては奇妙で珍しい光景にうつるかもしれませんが、現代日本の社会的・構造的な問題が凝縮された映画だと思います。
問題を大きく映し出すのではなく、小さな家族単位を丁寧に描くことで現実の苦しさや、その中にある小さなやさしさが痛いほどに伝わってきます。
家族ってなんだろう?と考えさせられる映画でした。



本当の家族とは?ですよね血のつながりだけではないし、家族に対して愛情も憎しみも含めた感情を持っている…
- 5段階評価 ★5が一番多い
- 口コミ&レビューまとめ:現代社会の縮図があって、衝撃だけど自分たちにも当てはまる感情があり、家族とはなんだと考えさせられる作品
- 筆者の総評:安藤サクラのラストシーンがぞくっとした
みなさんぜひ、映画『万引き家族』をご覧になってくださいね!
映画『万引き家族』出演者の関連記事はこちら!